こんばんは! いよいよ、ミューケン・シップ3回目となりました。 夜開催のこの日、集合場所として指定されたのは都内某所にある公園。 遊具や砂場があるかわいらしい公園なのに、なぜか緊張感がみなぎっています。 それもそのはず、今夜はラ・カージュ・オ・フォールのオーケストラ練習を見学させていただくのです。 またとないこの機会、ありがたいことです・・・。 ウイルスを持ち込まないようにするため、乗組員は全員マスク着用。 会場に入るとオーケストラメンバー&様々な楽器たちがずらり。 通常オーケストラは舞台と客席の間に設けられたオーケストラピットで演奏しているため、客席からはほとんど見えません。 なので、メンバーのみなさんのお顔を見るのはこの日が初めて。 「やっとお会いできました!いつもお世話になっております!」と握手してまわりたい気持ちがあふれます。笑 そしてオーケストラの一番真ん中で真剣な表情でタクトをふる我らが塩ちゃん先生。 お仕事中の塩ちゃん先生、かっこいい・・・・!!! オケ練とは、オーケストラメンバー全員での合わせ練習のことですが、各公演ごとに2-3日しか設定されないため、濃密な練習をする必要があります。 つまり、指揮者を務める塩ちゃん先生のリーダーシップがいかんなく発揮される場。 前回のゲスト落石さんも「塩ちゃん先生はオーケストラの掌握能力が異常に高い」とおっしゃっていたので、短い時間のなかでどのように練習を仕切っていくのか、乗組員たちは微動だにせず固唾を飲んで見守ります。 思いのほか和やかに進んでいくオケ練。 塩ちゃん先生の言葉や身振り手振りから発せられるメッセージをオーケストラメンバーが敏感に受け取って、音楽にして返すという作業を繰り返していきます。 それはもう研ぎ澄まされた職人たちの世界! 「ここはこういう場面だから、こんなイメージで」 「そこの弦楽器がんばって!」 「ここの管楽器はもっとこういう感じで・・・」 塩ちゃん先生の指示によって、音がうねったり、輪郭がはっきりしたり、キラキラ輝いたり・・・本当にどんどん変わっていくのです。 なんか、魔法みたい。 踊る指揮者の異名をもつ塩ちゃん先生ですが、派手な動きはただのパフォーマンスではなく、オーケストラに意思を明確に伝えるためのものだったみたいです・・・。(当たり前) そして、塩ちゃん先生の意図を瞬時に汲み取って、複数の楽器を持ち替えながら何曲も演奏してしまうオーケストラメンバーのプロフェッショナルな仕事っぷりも本当に素敵でした。 すごいものを目撃してしまった・・・と乗組員一同ボーっとしながら懇親会へ。 はじめましてのご挨拶もそこそこに大好きなミュージカル話に花が咲きます。 趣味が一緒だとすぐに仲良くなれて嬉しい! 個性豊かな乗組員のなかまたちとの関係がこれからも末永く続きますように。 次回はお待ちかね”ジキル&ハイド”の観劇会です。
おたのしみに!
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おはようございます! ミューケン・シップ2回目の朝です。 この季節の早起きはなかなか辛いものがありますが、乗組員のみなさんは朝から笑顔で乗船です。 みなさん早起きに慣れてきたみたいですね。いい感じ、いい感じ^^ そしてバレンタインデーのこの日は事務局からチョコレートのプレゼントが!わーい♪ ご紹介が遅れましたが、こちらはミューケンのマスコットキャラクターで名前を「ミューケンくん」と言います。 なかなかの存在感を放つ彼ですので、見かけたら仲良くしてあげてくださいね。 さて、今回のゲスト講師は落石明憲さん。 ミューケン・シップで観劇する「ラ・カージュ・オ・フォール」では演出補のご担当ですが、以前は舞台監督のご経験もあり、まさに舞台の裏も表も熟知していらっしゃいます。 落石さんは頼れるアニキのようなあたたかい包容力にあふれていて、塩ちゃん先生をはじめスタッフからとても信頼されていらっしゃるということも頷けます。 ところで、演出家、演出補、演出助手、舞台監督、それぞれの役割の違いってご存知でしょうか。
演出家はいい意味でワガママであり、こだわりがなければダメ。 たまには「ここでパッと人を消すんだっ!」などの無理難題を言ったりすることも。笑 たしかに約300年前のフランス、古代エジプト、黄泉の国、・・・など多様な世界観を現代ニッポンの舞台の上に作り上げるなんてよく考えたらとてつもないことをやってのけるには、多少の無理も通す必要がありそう。 演出補と演出助手は、演出面だけでなく作品づくり全体の補佐を務めます。お稽古の時間管理も重要なミッションのひとつなんだとか。毎日忙しい俳優・スタッフのスケジュール調整は考えただけでも大変そう・・・。 稽古場の雰囲気が作品を決める部分もあるので、「稽古場を来たい場所にする」ということをいつも心がけていらっしゃるそうです。 舞台監督は舞台の進行を滞りなく進める役割。 欧米ではプレビュー公演を1ヶ月やるのだそうですが、日本にはそんなシステムはありませんので、稽古場と舞台稽古で作りこむのですが、舞台稽古では特に色んなトラブルが発生するそうです。 また、セリや舞台転換は完全にオートメーション化されて繊細に動いているため、初日が開いてからも気が抜けないということでした。 万一何かトラブルが起こってしまったとしても、お客様は台本持っているわけではないので、いかに何もなかったかのように作品を止めずに続けることも腕のみせどころなのだとか。 落石さんと塩ちゃん先生との連係プレーでピンチを乗り切ったことは一度や二度ではないとのことでした。 「でもリピーターのお客様は意外とトラブルが起こった公演を目撃できると喜んだりするんだよなぁ」と複雑そうに笑う塩ちゃん先生。 そうそう、ファンは普段見られないところが見られると嬉しいものなんですよね♪ 落石さんは、自分は何もしないのにちゃんと間違いなく伝達をしてその通りやってもらう、そしてそのための環境づくりをすることがご自身の仕事の1番面白いところだとおっしゃっていました。
む?それってご自身では楽器を一切演奏しないでオーケストラの前で指揮をする塩ちゃん先生のお仕事にも共通するのでは? 次回のオーケストラ練習の見学が待ち遠しい・・・! オーケストラの練習を間近に見られるなんてまたとないチャンスですので楽しみにしてくださいねと落石さんからも言っていただき、乗組員の期待は高まるばかり。 1997年からチームを組んできた落石さん&塩ちゃん先生の舞台裏話はさすがの面白さで、会場は何度も爆笑の渦に包まれて1時間があっという間。 今日も早起きしてよかった! まだまだ続くミュージカルの旅、次回もお楽しみに♪ おはようございます! ”~ミューケン・シップ~ 丸の内・日比谷ではじめる劇場体験”はいよいよ本日2018年2月7日AM7:15に出航となりました。 キャプテンにお迎えするのはミュージカル音楽監督で指揮者の塩田明弘さん。 すっかり丸の内の朝におなじみになった塩ちゃん先生のナビゲートで、ミュージカルの創作現場を巡る旅に出発します! この旅の間、ミューケン・シップではミュージカルにまつわるお仕事をしていらっしゃるすてきなゲストをお迎えします。 初回のゲストは演劇分野をメインに活動されているフォトグラファーでライターの岩村美佳さん。 冬の朝のやわらかい光と、塩ちゃん先生&美佳さんが放つポジティブな波動で会場はとてもいい雰囲気♪ 私は人間が大好きです、とおっしゃる美佳さんのこだわりは、インタビューの限られた時間の中でミュージカル俳優の方々の人となりを掘り下げて言葉と写真で表現すること。 コミュニケーションをとりながら写真を撮っていると、その方の人となりが見えてくるので写真や記事に活きるのだそうです。 美佳さんが撮る俳優さんたちのポートレートにはその方が纏うオーラや空気感まで写っているようでうっとりするものばかりなのですが、それはインタビューでのコミュニケーションによって引き出されているんですね! ただし、フォトグラファーが思ういい写真と、クライアントが思ういい写真が必ずしも同じではないのが常。 なので美佳さんが考える「いい写真」に対してGOが出るととても快感なのだそうです。 例えば先日宝塚ジャーナルというWEBサイトに掲載された宝塚歌劇団雪組公演「ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~」の舞台写真。 通常の宝塚の記事であれば、スターがカッコイイ&キラキラしたキャッチーな写真がトップ写真として使われますが、今回使われたのは雪組トップコンビ2人が光の中に消えていく後ろ向き&横向き写真。 撮影したご本人としては特に気に入っていて、その写真がトップ写真に使われたことはとても嬉しかったそうなのですが、一方で作品世界を表現する写真ではあるものの宝塚ファンが一番に見たい写真ではないのかもしれないという思いもあったそうです。 結果として、そのページへのアクセス数もツイッターでの評判もとてもよかったため、大きなやりがいを感じ、自信になったとのことでした。 他方、塩ちゃん先生の仕事場は劇場のオーケストラピットなど音楽の現場。 指揮者&音楽監督として毎日音楽に向き合っていらっしゃいますが、何十年も楽器をやっているメンバーにむかって、こうやって弾いてほしいと指示を出さないといけないところに難しさがあるということでした。 ミュージカルの場合、公演ごとにオーケストラメンバーがアサインされるため、毎回はじめましてのメンバーと音楽作りに取り組まなければならない中で、オーケストラの練習に割ける時間は2−3日だけ。 譜面のうえの音符を組み立て、音楽として作品として立体的に仕上げていくために、作品の世界観やイメージを言葉で全部説明して伝えるようにしているのだそう。 短い時間で観客が感動する舞台ができるのは、塩ちゃん先生をはじめ技術や感度の高いメンバーが集中して作り上げるからこそなんですね。 また塩ちゃん先生のお家芸といえば、曲から曲のタイミングの妙。 こればっかりは計算ではなく、常に舞台上の俳優たちの演技を感じて、一緒に呼吸をして合わせているとのこと。 客席にいると、まるで観客の拍手まで指揮で操っているように感じるほどタイミングばっちりな塩ちゃん先生の指揮には本当に惚れ惚れします。 今回のミューケン・シップでは塩ちゃん先生指揮の「ジキル&ハイド」と「ラ・カージュ・オ・フォール」2作品を観劇しますが、どちらも塩ちゃん先生のオハコの作品ですので本当に楽しみ! メディアを通じて客席と演者をつなげるフォトグラファー&ライターと、音楽を通じて演者と観客をつなげる指揮者。
活躍する場所は違っても、舞台上やインタビューの場で起きる瞬時のできごとに反応するセンスやアンテナの感度を高く保つという意味では方向性は同じなのですね◎ 朝からこんなに素敵なおはなしを聞かせて頂けるなんて、早起きって素晴らしい! 私たちのミュージカルの旅はまだ始まったばかり。 次回も楽しみです! |
Authorむらかみちあき ArchivesCategories |
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