おはようございます! ”~ミューケン・シップ~ 丸の内・日比谷ではじめる劇場体験”はいよいよ本日2018年2月7日AM7:15に出航となりました。 キャプテンにお迎えするのはミュージカル音楽監督で指揮者の塩田明弘さん。 すっかり丸の内の朝におなじみになった塩ちゃん先生のナビゲートで、ミュージカルの創作現場を巡る旅に出発します! この旅の間、ミューケン・シップではミュージカルにまつわるお仕事をしていらっしゃるすてきなゲストをお迎えします。 初回のゲストは演劇分野をメインに活動されているフォトグラファーでライターの岩村美佳さん。 冬の朝のやわらかい光と、塩ちゃん先生&美佳さんが放つポジティブな波動で会場はとてもいい雰囲気♪ 私は人間が大好きです、とおっしゃる美佳さんのこだわりは、インタビューの限られた時間の中でミュージカル俳優の方々の人となりを掘り下げて言葉と写真で表現すること。 コミュニケーションをとりながら写真を撮っていると、その方の人となりが見えてくるので写真や記事に活きるのだそうです。 美佳さんが撮る俳優さんたちのポートレートにはその方が纏うオーラや空気感まで写っているようでうっとりするものばかりなのですが、それはインタビューでのコミュニケーションによって引き出されているんですね! ただし、フォトグラファーが思ういい写真と、クライアントが思ういい写真が必ずしも同じではないのが常。 なので美佳さんが考える「いい写真」に対してGOが出るととても快感なのだそうです。 例えば先日宝塚ジャーナルというWEBサイトに掲載された宝塚歌劇団雪組公演「ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~」の舞台写真。 通常の宝塚の記事であれば、スターがカッコイイ&キラキラしたキャッチーな写真がトップ写真として使われますが、今回使われたのは雪組トップコンビ2人が光の中に消えていく後ろ向き&横向き写真。 撮影したご本人としては特に気に入っていて、その写真がトップ写真に使われたことはとても嬉しかったそうなのですが、一方で作品世界を表現する写真ではあるものの宝塚ファンが一番に見たい写真ではないのかもしれないという思いもあったそうです。 結果として、そのページへのアクセス数もツイッターでの評判もとてもよかったため、大きなやりがいを感じ、自信になったとのことでした。 他方、塩ちゃん先生の仕事場は劇場のオーケストラピットなど音楽の現場。 指揮者&音楽監督として毎日音楽に向き合っていらっしゃいますが、何十年も楽器をやっているメンバーにむかって、こうやって弾いてほしいと指示を出さないといけないところに難しさがあるということでした。 ミュージカルの場合、公演ごとにオーケストラメンバーがアサインされるため、毎回はじめましてのメンバーと音楽作りに取り組まなければならない中で、オーケストラの練習に割ける時間は2−3日だけ。 譜面のうえの音符を組み立て、音楽として作品として立体的に仕上げていくために、作品の世界観やイメージを言葉で全部説明して伝えるようにしているのだそう。 短い時間で観客が感動する舞台ができるのは、塩ちゃん先生をはじめ技術や感度の高いメンバーが集中して作り上げるからこそなんですね。 また塩ちゃん先生のお家芸といえば、曲から曲のタイミングの妙。 こればっかりは計算ではなく、常に舞台上の俳優たちの演技を感じて、一緒に呼吸をして合わせているとのこと。 客席にいると、まるで観客の拍手まで指揮で操っているように感じるほどタイミングばっちりな塩ちゃん先生の指揮には本当に惚れ惚れします。 今回のミューケン・シップでは塩ちゃん先生指揮の「ジキル&ハイド」と「ラ・カージュ・オ・フォール」2作品を観劇しますが、どちらも塩ちゃん先生のオハコの作品ですので本当に楽しみ! メディアを通じて客席と演者をつなげるフォトグラファー&ライターと、音楽を通じて演者と観客をつなげる指揮者。
活躍する場所は違っても、舞台上やインタビューの場で起きる瞬時のできごとに反応するセンスやアンテナの感度を高く保つという意味では方向性は同じなのですね◎ 朝からこんなに素敵なおはなしを聞かせて頂けるなんて、早起きって素晴らしい! 私たちのミュージカルの旅はまだ始まったばかり。 次回も楽しみです!
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