Theatre at Dawn
  • Home
  • RSVP
  • Projects
    • Hibiya Festival 2022
    • MATTE MASSE
    • BumpyLens
    • House Is Open
    • WEBマガジン garnet
    • 伊礼彼方の部屋 -Stream-
  • Contact Us
  • Home
  • RSVP
  • Projects
    • Hibiya Festival 2022
    • MATTE MASSE
    • BumpyLens
    • House Is Open
    • WEBマガジン garnet
    • 伊礼彼方の部屋 -Stream-
  • Contact Us
Search


​class journal  2018

【第6回 制作現場から伝える、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』の見どころ】

3/16/2018

1 Comment

 
こんばんは!
本日は夜開催のミューケン・シップ。
続々と集まる乗組員たちはちょっと緊張気味。
だって今日はミュージカル界のレジェンドにおはなしを伺うんですものッ!

そう、本日のゲストは東宝のプロデューサー、宮崎紀夫さん。
ミューケン・シップ2018開講のご案内の後に急遽登壇が決まったというエピソードまで伝説級の宮崎さんなので、一体どんなおはなしが飛び出すのか、乗組員みんなでそれはそれは楽しみにしていたのです。

実際お会いしてみると、宮崎さんはとても穏やかで、はんなりやわらかい印象の方。
キャリア55年(!)の敏腕プロデューサーということだったので、もっと怖い方なのかと思っていました。
そしていわゆるプロデューサー巻きもしていらっしゃいません!笑
Picture
宮崎さんは1963年(昭和38年)に東宝株式会社に入社してから、その長いキャリアのなかで数えきれないほどの作品に携わっていらっしゃいます。
それぞれの作品の上演回数で言えば延べ1万回を超えるんですって!

宮崎さんが入社したころ、演劇界でどういうことが起こっていたのかご紹介すると…
1963年に演劇界でおこったこと
  • 日生劇場のこけら落とし
  • 日本で初めて上演されたBWミュージカル「マイ・フェア・レディ」初演
  • 劇団四季創立10周年
宮崎さんと日生劇場とキャリアの長さが同じとは・・・。
まさに日本のミュージカルの歴史の証人ということがわかります。

東宝に入社してからの宮崎さんは、演出部に所属して修行の毎日を過ごします。
当時は舞台のことについては何でもわかるようになるため、小道具、大道具、衣装、音楽など、ひとりで何役もこなしたそうです。
前述した「マイ・フェア・レディ」初演の際には宮崎さんは舞台監督助手を担当。
菊田先生、スタッフとキャストが一丸となって邁進した結果、マイ・フェア・レディの上演は大成功。
101人(!)のキャストによる豪華な舞台は観客に大ウケで、追い出しの音楽が終わっても、スタンディングオベーションの嵐で観客たちは全く帰ろうとしなかったのだとか。
その日の夜、『やっぱりおれはミュージカルでやる!!』と決意した宮崎さん。
それが東宝の敏腕プロデューサーとしての道を突き進む第1日目となったのでした。
​

そんな宮崎さんにご自身が影響を受けた方をお聞きすると、こんなふたりのお名前が出てきました。
  • 小林一三さん
  • 菊田一夫さん
小林一三さんは阪急電鉄の創始者でありながら、宝塚歌劇をつくり、東宝の初代社長を務めた方。
たくさんの名言を残していらっしゃり、宝塚歌劇のモットーである”清く正しく美しく”はあまりにも有名ですよね。
小林先生は、”高尚な娯楽本位の国民劇”をつくりたいという信念をもちつづけ、年に4回もニューヨークに渡り本場のミュージカルを見て勉強をなさったのだそうです。

菊田一夫さんは、戦後のミュージカルの立役者。
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の上演権を獲得し、日本で始めて”舶来モノ”の作品を上演して成功させただけでなく、その後も数々のヒット作品を世に送り込んだ方なのだそうです。
(「菊田一夫賞」でそのお名前を聞いたことがある方も多いかもしれませんね^^ )

宮崎さんが影響を受けた小林先生と菊田先生に共通するのは、強い信念を持ち、その実現に向けて努力し続けたところかもしれません。
そして、宮崎さんがふたりの遺志を継ぎ、人生をかけて日本におけるミュージカル文化の興隆に寄与していらっしゃったということですか・・・!
く~~~~~~震える!!!
目の前で語られる物語と登場人物の豪華さにおどろきの色を隠せない乗組員たち。
塩ちゃん先生も思わず、『宮崎さんのおはなしでミュージカル作品が作れそうですね』とポロリおっしゃっていました。
わっ!その作品、ぜひ観たいです!

ところで、宮崎さんのお仕事である、プロデューサーってどんなことをするのかご存知でしょうか。
プロデューサーとは
作品制作における最高責任者。
企画、予算管理、海外作品の権利者との折衝、役者のキャスティング、スタッフの人事権等、作品にまつわる全ての責任を負う。
プロデューサーの仕事は宮崎さんにとって辛いことのほうが多く、お客様の喜ぶ顔を励みにがんばっていたんです、とにっこりする宮崎さん。
意外だったのは、プロデューサーはスタッフの間に入って調整することが多いため、結構中間管理職的な役割なんですよとおっしゃっていたこと。
華やかに見えても、本当に大変なお仕事なのでしょうね。。。
「座組(カンパニー)はファミリーだから気持ちをひとつにして作品を作り上げなければいいものはできない」と断言する宮崎さんのあたたかく柔らかいお人柄があってこそ、長きにわたって個性豊かなキャストやスタッフをまとめあげてこれたのだなと感じました。
Picture
宮崎さんと塩ちゃん先生は30年以上あらゆる作品でタッグを組んでいらっしゃいます。
ミュージカルで大切なのは脚本と音楽なので、音楽監督と指揮者を誰にお願いするかは超重要!
我らが塩ちゃん先生は売れっ子でいつも取り合いなので、宮崎さんは、作品が決まったとたんにまず塩ちゃん先生のスケジュールをおさえるんだとか。
とくに「ラ・カージュ」は客席参加の場面が多くあるため、コミュニケーションをとるのが上手な塩ちゃん先生が必要なんですって!

塩ちゃん先生にとっても「ラ・カージュ」は大好きな作品なんだそうで、歌・ダンス・笑いのなかに、切なさ・はかなさがちりばめられていて、人を信じることの大切さを教えてくれる素晴らしい作品だと大絶賛。
東宝が長い間大切にしてきた宝石のような作品ですし、これは俄然観劇が楽しみになってきました。
これだけたくさんの経験を積み、数々の作品に携わってきた宮崎さんでも、”日本発オリジナルミュージカル”に関しては悔いが残っているのだそう。
これからは若い人のために橋渡しをしたいと微笑む宮崎さんの目がやさしくてやさしくて、なんだかウルっときてしまいました。
宮崎さんが、小林先生や菊田先生の夢を受け継いだように、宮崎さんの夢も誰かが繋いでくれますように。
Picture
ミュージカルにまつわる素敵なおはなしをたくさん聞いて、ふわふわとした足取りで帰っていく乗組員たち。
次回はいよいよ塩ちゃん先生のご専門である、ミュージカルの音楽についてのおはなしを伺います。
ゲストはピアニストの国井雅美さん、パーカッショニストの長谷川友紀さん&麻紀さん姉妹です。
どうぞおたのしみに!^^
1 Comment
Jules link
3/31/2021 04:34:37 pm

Great posst

Reply



Leave a Reply.

    Author

    むらかみちあき
    雑食系観劇女子。リアクション大きめで、ビックリした顔にビックリされがち。ミューケンみんなでNYブロードウェイに観劇ツアーに行くのが目標。
    好きな劇場:シアタークリエ
    劇場出没時間帯:土曜マチネ
    観劇頻度:週1程度
    オペラグラスの色:白
    好きな貸切公演:おけぴ観劇会

    やじまさちこ
    宝塚系観劇女子。有給休暇は観劇のために消化。自分はミューケンの中で一番おとなしいと思っている。特技はユーミンのモノマネ?
    好きな劇場:東京宝塚劇場
    劇場出没時間帯:水曜ソワレ
    観劇頻度:週1程度
    オペラグラスの色:ピンク

    観劇必需品:クリアファイル

    Archives

    March 2018
    February 2018

    Categories

    All
    2018 ミューケン・シップ

    RSS Feed

OPERATED BY

夜明けの劇場 Theatre at Dawn

SUPPORTERS

丸の内朝大学企画委員会
​GOOD DESIGN Marunouchi


丸の内朝大学

2020 ミュージカルの素クラス
​2018 ミュージカル堪能クラス
2017 ミュージカル発見クラス

2016 ミュージカルFANクラス
2015 ミュージカル鑑賞クラス
2014 ミュージカル観劇クラス
​

ミューケンシップ 

2019 ミュージカルゼミナール#2
2019 ミュージカルゼミナール
​
2018 丸の内・日比谷ではじめる劇場体験

​

ミューケンプレス!

​

クラス委員ブログ

2018 ミューケンシップ 
2017 発見クラス

2016 FANクラス
​2015 鑑賞クラス

2014 観劇クラス
​

プライバシーポリシー
​特定商取引法

丸の内ミュージカル研究会 Official Website 
© 2020 ミューケン.

  • Home
  • RSVP
  • Projects
    • Hibiya Festival 2022
    • MATTE MASSE
    • BumpyLens
    • House Is Open
    • WEBマガジン garnet
    • 伊礼彼方の部屋 -Stream-
  • Contact Us