6月8日に開催したBumpy Lens 〜劇場で出会ったクリエイティブな人たち〜 #2 のレポートがナビゲーター岩村美佳さんから届きました。フォトギャラリー第一弾(リンク)では公開しきれなかった写真の数々と共にお楽しみください♪ 〜トークを終えて〜 ナビゲーター 岩村美佳 今年4月にはじまったBumpy Lens。はやいもので第5回を迎えようとしています。第5回はお客様のご要望にお答えして開催する、演出家・藤田俊太郎さんのアンコール企画です。直前の掲載となってまことに恐縮ですが、第2回にご登場頂いた、藤田さんのトークを振り返りたいと思います。 とにかく楽しかった! というのが一番の感想でしょうか。藤田さんのエピソードが面白すぎて、さらにお話が上手すぎて、会場は大爆笑に次ぐ大爆笑。皆様がアンコールをご要望してくださった理由がよくわかります。『藤田俊太郎物語』というドラマか舞台が作れるんじゃないかと思うくらいの面白さでした。「NGはないので、なんでも話します!」と語ってくださったエピソードもいくつかご紹介します。 高校浪人から高校中退後、バイト先でディスプレイを担当するうち写真に目覚め、大検を取り、写真家を目指して東京藝術大学美術学部先端芸術表現科へ進学。そこでの授業を通して演劇に出会い、蜷川幸雄さんの舞台を見て衝撃を受けてニナガワ・スタジオに俳優として入ることになりました。藤原竜也さん主演の『ロミオとジュリエット』(日生劇場)で俳優デビューしますが、その才能がないことに絶望し方向転換することに。ちょうど私はこの舞台を見ていました。確か初めて見た蜷川作品だったと思います。あの場に、もがいていた藤田さんがいたんだなと思うと、ゾクッとしますね。この頃のお話で、特に面白いと思ったのは、写真家を目指して入学した大学で、演劇に出会うことです。なんだか導かれているんだなと思いました。そして、俳優をやめて再び写真家を目指そうとしたものの、蜷川さんの演出助手になることに。演劇の神様は、「こっちだよ」と何度も藤田さんに呼びかけていたんでしょうね。 そして、2011年に『喜劇一幕・虹艶聖夜』を初作・演出。その後、演出家としてさまざまな作品を生み出していくことになります。2014年『The Beautiful Game』の演出にて読売演劇大賞優秀演出家賞・杉村春子賞を受賞。2016年『ジャージー・ボーイズ』の演出にて第24 回読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞、『ジャージー・ボーイズ』『手紙2017』の演出の成果に対して第42 回菊田一夫演劇賞を受賞。特に『ジャージー・ボーイズ』で大きな結果を残されたことについて、「10年、20年ロングランできる作品だと思って取り組んでいるので、ロングランのなかの2016年、2018年だと思っている。お客様に受け入れられたことによって上演を続けられることが嬉しい」と話していました。 今の自分は、昔の自分が思い描いたとおりですか? 半生を振り返り、人、演劇と出会ったから今がある。きっともっと違う未来を自分で作り出していくし、出会っていくと考えると、様々な作品に出会いたい」とのお答え。第1回の中川晃教さんも「出会い」というキーワードをあげていましたが、人との出会いで未来が開いていくことは、やはり人生の共通項なのだと思います。 トークイベントを終えて、ご感想を伺いました。「面白かったです! あんなに真剣に聞いてくださって嬉しかったです。演出の仕事に繋がっているなにかを話そうと思い、半生を振り返りました。やはり繋がっていないことはひとつもなく、自己を形成していく何か、人生がそれぞれあるんだと思います」と高揚感に包まれていました。 アンコール回では、前回話し足りなかったこと、来年のウエストエンドデビューについてなどを伺っていく予定です。さらに、第2部ゲストには、チームBLUEトミー・デヴィート役の伊礼彼方さんもお迎えして、『ジャージー・ボーイズ』についても色々と伺います。おかげさまで立ち見を含めて満席とのこと。皆様の熱を感じております。またこちらでも追々振り返って掲載したいと思います! // 撮影: 伊藤 華織
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