撮影: 伊藤 華織 東京へ台風が近づいていた9/4(火)。有楽町 阪急メンズ東京B1F モノクルカフェで、Bumpy Lens 〜劇場で出会ったクリエイティブな人たち〜 #4 を開催いたしました。今回のゲストは舞台衣装家の前田文子さん。劇団付きの衣装から始まり、オペラ、歌舞伎、お芝居、ミュージカルとあらゆる舞台を手がけ、蜷川幸雄さんや三谷幸喜さん、デヴィッド・ルヴォーさんなどの大型作品にいたるまで、常に演劇の世界で衣装のキャリアを積んできた前田さん。その美しい衣装には業界人・シアターゴアーの両方でファンが増え続けています。トークでは布地を求めて海外にも足をのばすことや、これまでの各作品での衣装のこだわりなど、遊び心と挑戦心にあふれた現場エピソードをたくさん披露していただきました。デザイン画の数々からは、時代考証もきめ細かく、色彩や素材、"よごし具合"など繊細に決められていることが感じられましたが、前田さんにとっては「デザイナーの個性を出すのではなく、それぞれの作品に沿った衣装をつくることが喜び」なのだそう。ナビゲーターをつとめるフォトグラファー・演劇ライターの岩村美佳さんも、もともと被服を勉強し、舞台衣装に携わる仕事を考えたこともあるほどのファッション好きということで、憧れとワクワクの詰まった貴重な時間となりました。 前田さんが衣装を担当された10月開幕のミュージカル『タイタニック』も楽しみですね。 交通機関が不安定ななか会場へ駆けつけてくださった皆様、ご参加本当にありがとうございました! All Rights Reserved. ©️2018 Theatre at Dawn, llc
6月8日に開催したBumpy Lens 〜劇場で出会ったクリエイティブな人たち〜 #2 のレポートがナビゲーター岩村美佳さんから届きました。フォトギャラリー第一弾(リンク)では公開しきれなかった写真の数々と共にお楽しみください♪ 〜トークを終えて〜 ナビゲーター 岩村美佳 今年4月にはじまったBumpy Lens。はやいもので第5回を迎えようとしています。第5回はお客様のご要望にお答えして開催する、演出家・藤田俊太郎さんのアンコール企画です。直前の掲載となってまことに恐縮ですが、第2回にご登場頂いた、藤田さんのトークを振り返りたいと思います。 とにかく楽しかった! というのが一番の感想でしょうか。藤田さんのエピソードが面白すぎて、さらにお話が上手すぎて、会場は大爆笑に次ぐ大爆笑。皆様がアンコールをご要望してくださった理由がよくわかります。『藤田俊太郎物語』というドラマか舞台が作れるんじゃないかと思うくらいの面白さでした。「NGはないので、なんでも話します!」と語ってくださったエピソードもいくつかご紹介します。 高校浪人から高校中退後、バイト先でディスプレイを担当するうち写真に目覚め、大検を取り、写真家を目指して東京藝術大学美術学部先端芸術表現科へ進学。そこでの授業を通して演劇に出会い、蜷川幸雄さんの舞台を見て衝撃を受けてニナガワ・スタジオに俳優として入ることになりました。藤原竜也さん主演の『ロミオとジュリエット』(日生劇場)で俳優デビューしますが、その才能がないことに絶望し方向転換することに。ちょうど私はこの舞台を見ていました。確か初めて見た蜷川作品だったと思います。あの場に、もがいていた藤田さんがいたんだなと思うと、ゾクッとしますね。この頃のお話で、特に面白いと思ったのは、写真家を目指して入学した大学で、演劇に出会うことです。なんだか導かれているんだなと思いました。そして、俳優をやめて再び写真家を目指そうとしたものの、蜷川さんの演出助手になることに。演劇の神様は、「こっちだよ」と何度も藤田さんに呼びかけていたんでしょうね。 そして、2011年に『喜劇一幕・虹艶聖夜』を初作・演出。その後、演出家としてさまざまな作品を生み出していくことになります。2014年『The Beautiful Game』の演出にて読売演劇大賞優秀演出家賞・杉村春子賞を受賞。2016年『ジャージー・ボーイズ』の演出にて第24 回読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞、『ジャージー・ボーイズ』『手紙2017』の演出の成果に対して第42 回菊田一夫演劇賞を受賞。特に『ジャージー・ボーイズ』で大きな結果を残されたことについて、「10年、20年ロングランできる作品だと思って取り組んでいるので、ロングランのなかの2016年、2018年だと思っている。お客様に受け入れられたことによって上演を続けられることが嬉しい」と話していました。 今の自分は、昔の自分が思い描いたとおりですか? 半生を振り返り、人、演劇と出会ったから今がある。きっともっと違う未来を自分で作り出していくし、出会っていくと考えると、様々な作品に出会いたい」とのお答え。第1回の中川晃教さんも「出会い」というキーワードをあげていましたが、人との出会いで未来が開いていくことは、やはり人生の共通項なのだと思います。 トークイベントを終えて、ご感想を伺いました。「面白かったです! あんなに真剣に聞いてくださって嬉しかったです。演出の仕事に繋がっているなにかを話そうと思い、半生を振り返りました。やはり繋がっていないことはひとつもなく、自己を形成していく何か、人生がそれぞれあるんだと思います」と高揚感に包まれていました。 アンコール回では、前回話し足りなかったこと、来年のウエストエンドデビューについてなどを伺っていく予定です。さらに、第2部ゲストには、チームBLUEトミー・デヴィート役の伊礼彼方さんもお迎えして、『ジャージー・ボーイズ』についても色々と伺います。おかげさまで立ち見を含めて満席とのこと。皆様の熱を感じております。またこちらでも追々振り返って掲載したいと思います! // 撮影: 伊藤 華織
All Rights Reserved. ©️2018 Theatre at Dawn, llc フォトグラファー・ライターの岩村美佳が、演劇やミュージカル等の取材をする中で出会ってきた「クリエイター」と「アクター」。彼らはみな、何千何百というオーディエンスに極上のエンターテインメントを届ける仕事人であり、それぞれにユニークな人間的魅力を持つスゴイ人たちでした。Bumpy Lensはそんなインタビュアーの「レンズ(Lens)」を通し、舞台づくりで活躍するプロフェッショナルの「でこぼこ(Bumpy)」な個性と頭の中をのぞき見するトーク企画です。 今回はなんと、観劇&アフターイベント付のスペシャル出張企画が実現しました! ナビゲーター 岩村 美佳より
撮影 岩村美佳 開催概要 日時 2018年 6月 28日(木) 13:00-16:30 *12:00〜12:45 会場入り口の特設デスクにて受付・チケットお渡し 会場 明治座 (東京都中央区日本橋浜町2-31-1)→ アクセスはこちら 出演 ナビゲーター 岩村 美佳 with ゲスト 中川 晃教 (主演 星野鉄郎、テーマ曲)、ムーチョ村松 (映像演出) 参加費 12,500円 *参加費には「銀河鉄道 999 〜GALAXY OPERA〜」S席チケット1枚とアフターイベントを含みます。 All Rights Reserved. ©️2018 Theatre at Dawn, llc
撮影: 伊藤 華織 梅雨の晴れ間となった6月8日(金)。夕方過ぎの有楽町で、Bumpy Lens 〜劇場で出会ったクリエイティブな人たち〜 #2を開催いたしました。会場は東京交通会館内のコワーキングスペース LEAGUE YURAKUCHO。今回お越しいただいたスペシャルゲストは演出家の藤田俊太郎さん。ナビゲーターをつとめるフォトグラファー・演劇ライターの岩村美佳さんとの掛け合いでトークは進行し、藤田さんが小さかった頃の記憶から、学生時代に経験したこと、蜷川幸雄さんとの出会い、演出家として読売演劇大賞を受賞するまでの道のり、今年9月に再演も決定したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』初演時に米国ニュージャージーでの現地視察で見聞きしたことまで、これまで公の場では語られたことのない話が次々に飛び出す一時間半(と少々)となりました。 Bumpy Lens 劇場で出会ったクリエイティブな人たち #2 日時 2018年 6月 8日(金) 19:00-20:30 会場 東京交通会館 6階 LEAGUE YURAKUCHO 出演 シークレットゲスト 藤田 俊太郎 ナビゲーター 岩村 美佳 ☆ 5/08 火 公開 ☆ 今回のゲストはこんな人です 1. 男性 2. 賞の受賞経験もある演出家 3. 昨年5本、今年5本もの舞台を担当 ☆ 5/15 火 追記 ヒント ☆ ご本人に伺いました 1. 大人になってから克服したもの「マシュマロと蕎麦」 2. 好きな言葉「この世界すべてが一つの舞台、人はみな男も女も役者にすぎない。」(『お気に召すまま』作 W・シェイクスピア/訳 松岡和子) 3. 昔にタイムトラベルして、会ったことのない人に1人だけ会えるとしたら「70年代のジョン・レノン」 終始笑いに包まれながらも、そのドラマチックな人生には参加者の皆様からも驚きの声が。奇跡のような(まさにミュージカルに出来そうな!)エピソードの数々を表情豊かに、ご自分のことでありながらどこか客観的な語り口の藤田さんに「これが演出家さんか・・・」と妙に納得したり、演出プランを考える際にヒントにしたというあれこれなど、ふだん舞台を観ているだけではわからない創り手の一面を垣間見れたのではないでしょうか。 さて、今回のBumpy Lensは「俳優」ではなく「演出家」にスポットライトを当ててみました。クリエイター登場回 第一弾にいち早く興味を持ってくださった皆様、このたびはご来場やご声援、誠にありがとうございました。これからも様々な角度から舞台をクリエイトしている素敵な人をご紹介して参りますので、どうかご期待いただければ幸いです!(→ 振り返りレポートに続く) All Rights Reserved. ©️2018 Theatre at Dawn, llc
4月27日に開催したBumpy Lens 〜劇場で出会ったクリエイティブな人たち〜 #1 のレポートがナビゲーター岩村美佳さんから届きました。フォトギャラリー第一弾では公開しきれなかった写真の数々と共にお楽しみください♪ 〜トークを終えて〜 ナビゲーター 岩村 美佳 東京ミッドタウン日比谷がオープンして二ヶ月が過ぎ、日比谷の新しい景色に馴染んできました。そのオープニングで賑わう4月27日に、Bumpy Lens第1回がスタートして、みなさまから反響をたくさん頂いております。とても嬉しく拝見拝聴しながら、さらにいい企画になるようにと、日々今後の企画も試行錯誤しながら進めています。 このブログでは、レポート的要素を織り交ぜながら、トークイベントを通して、私がどんなことを感じたか、現場の高揚感を思い出しながら振り返る形で、コラム的に書いていきたいと思います。やはり舞台は“生”が一番。ゲストの方々の煌めくたくさんの言葉は、“生”で直接で聞いて頂きたいです。写真はあったり、なかったりしますが、ご了承くださいませ。 第1回のゲストは中川晃教さん。ミュージカル界のトップランナーが、どんなことを考えてここまできたのか、どんな思いで今仕事をしているのかなどについて伺いました。中川さんには、これまでたくさんの撮影やインタビューをさせて頂いてきましたので、日々取材させて頂く多くの方々のなかでも、特に色々と伺ってきた方です。でも、一日一日変化していくのが当たり前。改めて伺うお話は、やはりとても新鮮でした。
そして、これからBumpy Lensにご登場頂く方々に伺っていきたいと考えている、私が一番伺いたい質問です。 「今の自分は、昔の自分が思い描いたとおりですか?」 この質問は、“昔”をいつと捉えるかによっても答えが変わってくるのかもしれません。さて、中川さんのお答えは……。 「表現することは“自分”であり、自分は何かといえば“ハート”であり、ハートを表現するのが僕にとっては“歌”。その歌ひとつで、いろんな感情、メッセージ、役、役割を、担い、全うし、表現する。だから、ハートを大切に表現していきたい。(昔の自分が)思い描いたことと外れていないけれど、目指すものはもっともっと先なので、今、ようやくスタートラインに立ったんじゃないか。」 イベントを終えて、中川さんに感想を伺いました。「アットフォームな雰囲気の中でのトークは、時間が経つのが、早かったです。次は、ご飯も食べてみたいです!」とのことでした。ご参加頂いたみなさんは、中川さんのどんな話に惹かれたでしょうか。 たくさんの笑い声に包まれた、楽しい時間だったなと思い返しています。次回以降もまたエキサイティングなゲストをお招きし、その人の魅力、そして舞台の魅力についてトークしていきたいと思います。舞台を観たことがない方々にも共感頂けるような、生き方のヒントを紐解いていきたいと思いますので、ご家族やご友人などをお誘い頂く場所にもなれば嬉しいです。どうぞお楽しみに! 撮影: 伊藤 華織 All Rights Reserved. ©️2018 Theatre at Dawn, llc
ゲストはシンガーソングライター&俳優の中川 晃教 (なかがわ あきのり) さん!これまでのご活躍、この業界に入ることになったいきさつ、お仕事をするうえで考えていること、キャリアの中でターニングポイントとなったさまざまなエピソード等をじっくり伺いました。今回は真面目に語る中川さんの表情を中心に...。続くフォトギャラリー第2弾ではさらに和気藹々とした写真も公開します♪ 中川さん、時間を少しオーバーするほどの素敵なトーク、どうもありがとうございました!そして劇場やコンサートホールとはまた違った空間。"密"な時間を共有いただき、あたたかな雰囲気で包んでくださいました参加者の皆さま、ご来場誠にありがとうございました。(続く) All Rights Reserved. ©️2018 Theatre at Dawn, llc
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